鍼灸と突発性難聴

4月・5月は新年度・人によっては新天地で新生活を迎える方も居たり
とてもバタバタする時期です。
気候の変化によって身体の不調を訴える方も多い時期でもあります。
東洋医学では春の時期は自然界も人間界も動きが激しい時期で
人の感情もとても不安定になりやすいと言われています。
中には自律神経が乱れてしまい体調に影響を受けやすい方も
多くいらっしゃいます。
治療院にも
偏頭痛・倦怠感・難聴などといった症状の方が多く来られます。
その中でも突発性難聴を訴える方にフォーカスしていきます。
私も40代を迎えて早くも2年が経とうとしています。
35歳ごろから偏頭痛が始まりそこまで気になりませんが、
時折、耳鳴りがあります。
やはり、歳を重ねることで身体は少しづつですが「衰え」てきます。
これをいかに緩やかにするのか早めてしまうかは本人次第です。
そこで、どうすれば予防できるのか!?
もしなってしまっても改善・解消できるのか!?もしくは軽減できるのか!?
その辺を東洋医学的視点から考えていきたいと思います。
今回は【難聴】についてです
原因としては、
【西洋医学】ウイルス感染・ストレス・経路の炎症などがあります。
【東洋医学】
腎虚:腎は東洋医学で「耳」に関わる臓器で、腎の気(パワー)が
不足すると血液循環が悪くなり、耳の機能低下を引き起こすとされています。
加齢・ストレス・過労などが影響で腎虚の原因とされています。
肝の気の滞り:肝は情緒を司り、ストレスや緊張と深い関連があります。
肝の機能が乱れると、自律神経が緊張し、耳鳴り・難聴などの症状を
引き起こすことがあるとされています。
気血水のバランスの崩れ
難聴の原因として、気血水のバランスが崩れていることも考えられます。
このバランスをツボに鍼灸治療でアプローチして調整することで
難聴の改善を目指します。
梗塞体質
突発性難聴は、「耳梗塞」とも呼ばれるほど、梗塞体質であると考えられています。鍼灸治療で梗塞体質を改善することで、内耳への酸素と栄養供給が改善され聴力の回復が期待されます。
突発性難聴の場合は早期に治療を行えば回復の期待があります。
鍼灸はでは局所(痛みや症状が出ているところ)だけではなく根本的な
解決を目指します。
身体全体を診ていく必要があります。
耳は腎と関連があり、
腎は耳に通じると言われています。
腎気は身体のエネルギーを生成し様々な器官を活発に働かせる
役割があり、腎気が不足すると耳の機能低下、耳鳴り・難聴の
原因になることあります。
故に腎機能が高める生活習慣などを意識しながら
耳の健康状態を維持し
鍼灸によって気水血の促進し自律神経を整えストレスを緩和していく
ことも並行して行っていくことでより良い結果が期待できるかと思います。
継続して、身体の体質からリセットするには
根気よく行う必要があります。
参考にしていただければ幸いです。